舞台 イオマンテ

内容

狩猟採集を生業としていたアイヌ民族は、狩猟の対象など生活の中で深い関わりを持つ動物をカムイ（神）として敬い、大切に取り扱ってきました。
「イオマンテ」とは、アイヌ民族の神聖な儀式のひとつです。
春先のヒグマ猟で、母熊と共に生まれたばかりの小熊を手にいれると、人々はカムイから養育を任された名誉あることと考え、授かった小熊を大切に育てました。そして1～2年ほど飼育した後には、その魂をカムイモシㇼ（神々の世界）へ送り帰す盛大な儀式を行いました。
イオマンテは、カムイを敬い、日常生活の中で常にカムイの存在を意識してきた人々が、たくさんのお土産を持たせてカムイ（子熊）の魂を送ることでその再訪を願い、食料の安定供給を求めるという、アイム民族にとって最も重要な伝統儀礼のひとつです。

主催

釧路市

協力

阿寒アイヌ民族文化保存会
アイヌデザイン・文言の認証／（一社）阿寒アイヌコンサルン

委託運営者

株式会社JTB北海道事業部

後援

京都府・京都市・京都市教育委員会・京都新聞・NHK 京都放送局

〈阿寒アイヌ民族文化保存会〉

昭和43年に結成して以来、アイヌ古式舞踊の伝承や保存活動に尽力し、ユーカラ劇を創作。
アイヌ文化の振興と普及に寄与し、昭和59年に、アイヌ文化を伝承・保存するアイヌ古式舞踊が国の重要無形文化財の指定を受けました。
また、その活動は国内外に波及しており、ユネスコ・パリ日本文化祭での公演をはじめ、ハワイ、ニュージーランド、日本全国での公演を通じてアイヌ文化の普及活動を行っております。